明王形

 ◆超入門 Web-仏像ミニ講座 
(仏像を形の観点から見たミニ講座)

 
スマホ版へ  


◆(6)明王形(みょうおうぎょう):



不動明王
馬頭観音(明王)
 恐いお顔の仏様がたくさんいらっしゃい
ますが、ここでとり上げる明王形は忿怒相
(ふんぬそう)をしているのが特徴です。
体や衣装を良く見ると菩薩形とほぼ同じで
す。髪は逆立てた焔髪(えんぱつ)の像が
多く、手や顔が複数ついている多面多臂(
ためんたひ)の像が目立ちますがこれらは
明王特有ではなく菩薩像にも多く見られる
表現法です。これらは密教の像に良く用い
られる表現法と言えます。明王はもとをた
どれば、多くは、ヒンドゥー教やバラモン
教の神に辿り着きます。密教の仏として取
り入れられたものですが、如来や菩薩の化
身とされ、魔障を払う役割を持ったもので
す。
 髪を逆立て、目は釣り上がり、牙を出し
た怒りの相をしています。(この世のもの
とは思えない...あっ、この世のものではな
かったですね)多くは火焔光背を付けてい
ます。また手には武器のようなもの(密教
法具)を持っています。例外的には、名前
は観音でも姿は明王形、馬頭観音=馬頭明
王。名前は明王でも形は菩薩形をした、孔
雀明王などがあります。ぽっちゃりした体
つきが一般的ですが、中には筋肉質の体を
した像もあります。(例外はよくあります
ね)
 次回は、仏像の髪形について



誤字、脱字、誤記、等を発見された場合は、
遠慮なくお知らせさい。→


→◆スマホ版へ  



■ Web-仏像ミニ講座
(形の上からの分類)
簡単に分類すると
(1)如来形
(2)菩薩形
(3)神将形
(4)天女形
(5)僧形
(6)明王形
(7)仏像の髪形
(8)宝髻の形

●仏像の服装
●仏像の光背
●仏像の台座
●仏像の持物



---【トピック】----
◆大河ドラマに続々登場
風林火山」に、不動明王毘沙門天が登場
天地人」に、毘沙門天竜の口 が登場。
篤姫」に、普賢菩薩 が登場。
龍馬伝」に、慈母観音 が登場
平清盛」には、鳳凰 が登場
おんな城主直虎」には、釈迦如来 が登場

◆火曜ドラマ「神の雫」に、弥勒菩薩が登場
◆「ちりとてちん」には小浜の人魚像が登場