◆超入門 Web-仏像ミニ講座 
(仏像を形の観点から見たミニ講座)
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(螺髪、宝髻、焔髪、怒髪、総髪
、垂髪、弁髪、索髪、莎髻、等々)


(7)仏像の髪形(ヘアースタイル)
1)螺髪(らほつ):如来の髪形で、小
さな右回りの渦巻きが巻貝のような形に
なって並んでいる形で、並び方は幾通り
かの並び方が有ります。如来の中には螺
髪になっていない像も多くあります。仏
相に肉髻というのがありますが、これは
頭頂部の盛り上がりで、髪形ではなく、
頭の形と考えられます。

2)宝髻(ほうけい):髪を結ったもの
で、結い方の違いで多くの種類が有りま
す。主に菩薩の髪形ですが、大日如来や
天や明王 等にも見られます。髻(もと
どり)、髷(まげ)の一種と考えられま
すが、区別される場合もあります。

3)焔髪炎髪(えんぱつ)怒髪(どは
つ):明王像や神将像に見られる髪形で
髪が逆立ち、炎のようになった形で忿怒
相を現わすのに用いられます。

4)剃髪(ていはつ):髪を剃って坊主
頭にしたものです。僧形像、や祖師像、
羅漢等に見られる髪形です。

5)総髪(そうはつ):不動明王の髪形
をこう呼ばれますが、2通りあり、撫で
付けたオールバック風の形と左右に渦を
巻いた螺髪風の形があります。また不動
明王には左側に束ねて垂らした弁髪があ
ります。

6)垂髪(すいはつ):髪を両側で束ね
て肩に垂らしたもので、肩で幾条かに分
れた形になります。菩薩や大日如来 等に
見られます。

7)弁髪、辮髪(べんぱつ)索髪(そく
ぱつ、さくはつ):不動明王の髪形左側
に髪を束ねて耳の前に垂らした形で、束
ねて垂らした部分の事を言います。編ん
だものや、何ケ所も結ったもの等、幾通
りかの形があります。

8)莎髻(しゃけい):不動明王の中で、
小さく髪を結った形のもので、結った部
分の事を言います。

 次は、仏像の髪形-2
 宝髻(ほうけい)の形について

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■ 仏像ミニ講座
形の上からの分類
大まかな分類
(1)如来形
(2)菩薩形
(3)神将形
(4)天女形
(5)僧形
(6)明王形
(7)仏像の髪形
(8)宝髻の形
● 仏像の服装
● 仏像の光背
● 仏像の台座
● 仏像の持物

----【トピック】----
◆大河ドラマに続々登場
風林火山」に、不動明王毘沙門天が登場
天地人」に、毘沙門天竜の口 が登場。
篤姫」に、普賢菩薩 が登場。
龍馬伝」に、慈母観音 が登場
平清盛」には、鳳凰 が登場
おんな城主直虎」には、釈迦如来 が登場
◆火曜ドラマ「神の雫」に、弥勒菩薩が登場
◆「ちりとてちん」には小浜の人魚像が登場