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4)化仏は化身の象徴または、化身
◆仏像マメ知識 .......化仏(けぶつ)

 観音像の宝冠に、小さな仏像が付いて
いる事がよく有ります。これは化仏と言
われます。化仏の本来の意味は、「化身
(けしん)、応身(おうじん)、応化身
(おうげしん)、変化身(へんげしん)
」等といわれる事ですが、如来が衆生を
救う為に姿を変えて現れたものです。化
仏をつけた観音菩薩が如来の応化身(お
うげしん)であるなら、観音そのものが
「化仏」という事になりますが、実際の
像では、応化身である事の象徴として、
本地如来の小さな像を宝冠につけていて、
その小さな像の事を化仏と呼んでいます。
この場合の化仏は立像の場合と座像の場
合と二通りがあります。→2)
 また、光背に数多くの如来をつけてい
る場合がありますが、これれも化仏と呼
ばれます。これらは一つ一つが如来の分
身とされ、いろいろな異なる働きを象徴
しているとされています。→1)
 また、頭部に如来だけで無く菩薩やそ
の他の頭部が付いている場合があります。
これらも化仏といわれます。如来が、色
々な姿に変化したもので、やはり多くの
働きを象徴しています。→3)    

 ...微妙な違いでわかりにくいですが

1)化仏そのものが如来の分身、応身。
2)如来の応化身である事の印し、象徴
   (→本地仏)
3)如来のいろいろな変化身(如来以外
  の像)がついて、その働きを象徴す
  るもの。

密教の像では、さらに多くの働きを象徴
して多面多臂多眼の像が多く作られてい
ます。

 *応身 (おうじん):サンスクリット語で
「ニルマーナ」といわれ、「応現した身
体」という意味で、「化身」(けしん)
と同じ意味、応化身、変化身、ともいわ
れる。言葉の意味は同じですが、細かく
区別され使い分ける場合もあります。


 次は、印相(いんぞう)

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