◆超入門 Web-仏像ミニ講座 
(仏像を形の観点から見たミニ講座)
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◆(1)如来形(にょらいぎょう):
本来の仏の姿
 如来とは、悟りに至った者を意味しま
す。悟りに至った釈迦の姿を基本として、
釈迦如来が作られ、やがて他の如来像へ
発展してきました。
 如来の特徴として、仏相三十二相八十
種好というのがあり、それにそった表現
がなされますが。実際には三十二相八十
種好全ての表現は現実的には不可能で、
その一部を取り入れた表現がされていま
す。また仏相の中の幾つかの特徴は、菩
薩像にも取り入れられています。そんな
中、如来のみの特徴としてもっとも象徴
的なものは頭部の盛り上がった形 肉髻
(にっけい)
です。螺髪(らほつ)と言
って髪が渦巻き状になって入る事も特徴
の一つです。瞑想の時の姿で装身具はな
く、納衣(のうえ)という布(法衣)を
まとっているだけです。彫刻する場合は、
この納衣のひだ、衣紋(えもん)に工夫
を加え美しい流れを表現します。納衣の
着かたも何通りもあります。ですが、納
衣の着かたや衣紋から、如来の種類を見
分ける事は出来ません。手はを組みま
すが、定印(じょういん):瞑想の形、
と説法印(せっぽういん)が基本となり
っています。そこから色々な印に派生し
ています。像種により特有の印が象徴的
ですが、同じ印でありながら、見分けの
付かない像種も多数あります。
 如来形は如来のみの特有の形とされま
すが、例外として大日如来は如来であり
ながら外見上の形は菩薩形をしていてい
ます。如来の中の最上位である事を表わ
す為に装身具で飾られた結果、菩薩形の
表現になったものと考えられます。また
弥勒菩薩を、未来の如来として如来形で
表現される事もありますが、これは形の
上からは、弥勒如来と考えられます。

 次は、菩薩形(ぼさつぎょう)



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■ 仏像ミニ講座
形の上からの分類
大まかな分類
(1)如来形
(2)菩薩形
(3)神将形
(4)天女形
(5)僧形
(6)明王形
(7)仏像の髪形
(8)宝髻の形
● 仏像の服装
● 仏像の光背
● 仏像の台座
● 仏像の持物

----【トピック】----
◆大河ドラマに続々登場
風林火山」に、不動明王毘沙門天が登場
天地人」に、毘沙門天竜の口 が登場。
篤姫」に、普賢菩薩 が登場。
龍馬伝」に、慈母観音 が登場
平清盛」には、鳳凰 が登場
おんな城主直虎」には、釈迦如来 が登場
◆火曜ドラマ「神の雫」に、弥勒菩薩が登場
◆「ちりとてちん」には小浜の人魚像が登場