仏像の宝髻の形

 ◆超入門 Web-仏像ミニ講座 
(仏像を形の観点から見たミニ講座)
(螺髪、宝髻、焔髪、怒髪、総髪
、垂髪、弁髪、索髪、莎髻、等々)

 
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◆(8)宝髻(ほうけい)の形

1)螺髪(らほつ):如来の髪形で、小さな
右回りの渦巻きが巻貝のような形になって並


 宝髻(ほうけい)には、結い方の違いで幾
つかの種類が有ります。宝髻は主に菩薩の髪
形ですが、大日如来や天部像、明王や童子、
等にも見られます。幾つかのあげると。

 1)単髻(たんけい):髪を頭頂部で一ま
   とめにし根元で、紐で結んだ形

 2)双髻(そうけい):左右2ケ所で結っ
   たもので、髻が2つあるの形。左右が
   くついているものもあります。

 3)五髻(ごけい):五ケ所を結って髻が
   五つある形、さらに六ケ所を結った六
   髻、八ケ所を結った八髻があります。

 4)三山髻(さんざんけい):単髻を三条
   に分け、三つの山型に形づけたもの

 5)五山髻(ござんけい):単髻を五条の
   山型に形づけたもの。さらに七条の山
   型の七山髻があります。

 6)垂髻(すいけい):髪を頭頂部で束ね、
   根元とそのいくらか上部の2ケ所を紐
   で結い、さらにその上部を幾条かに分
   けて下へ垂らしたもの。垂らした部分
   が一段、二段、三段になったものがあ
   り、分け方や垂らし方で何種類かの形
   があります。

 7)高髻 ( こうけい )、高垂髻 ( こうす
   いけい ):垂髻の上部の結び位置を高
   くとり、髻の高さを高くした形

 8)螺髻(らけい):単髻または、垂髻の垂
   れた部分を渦巻き状に巻いた形。
  (注:螺髪の事を螺髻と言う場合も多い)

 9)焔髻(えんけい):焔髪の中で頭頂部で
   、根元で結った形のもの




■ Web-仏像ミニ講座
(形の上からの分類)
簡単に分類すると
(1)如来形
(2)菩薩形
(3)神将形
(4)天女形
(5)僧形
(6)明王形
(7)仏像の髪形
(8)宝髻の形

●仏像の服装
●仏像の光背
●仏像の台座
●仏像の持物




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