選択肢: どの範囲から作品を選ぶか、何を基準に選ぶか、 選択肢はいろいろあります。外国製品、日本製 品、量産品、少数制作品、1品限定作品(特注) 材質は?:石仏、木彫、鋳造(金属)、樹脂 安価作品: 最近よく見かける安価作品は、ほとんどが外 国製(中国など)です。日本製と錯角するよう な表記がされている場合も多いので要注意です。 価格優先で選択される方は、日当の安い国、外 国製品に行き着くようです 手間: ほとんどは、手仕事で制作されるので、かけた 手間が価格に反映されます。作者のこだわりが かけた手間です。 数量(複数制作): 複数制作も 技法により量産の量の違いがあ ります。制作数で価格に大きな差がでます。 数体か、数十体か、数百体か、さらに 数千体 か、数万体かで価格も作品の質も大きく違って きます。 作風: 作者や、作者の国によって作風、感性に差が出 ます。長く飽きない作品を選ぶためにも、作風、 感性優先で、作品を選びたいものです。 |
鋳
造 の 場 合 |
金型なら5万個単位くらいで大量生産 お土産物が多いでしょう。非常に安い価格帯 です。ぬけ勾配といって容易に外れる型を作 る為、最初の原形作りから、自由な形、良い 形が作れない。数量で価格に大きな差がでます。 |
小形作品 数百円から数万円 |
ロストワックス技法で20体ずつ位単位で 1000体くらいまで。美術仏像の鋳造の数 量限定作品でも 10体限定から1,000体 限定まであります。 数を多くとると型がだんだん傷んで来ます。 |
小形から中形作品 数万円から数十万円 |
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通常の鋳造法では1体ずつ制作し 数体から数十体くらい 高価で主に寺院向けでしょう大きさ と仕上げで、価格に大きな差がでます。 |
中形から大形作品 数十万円から数千万円 |
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木 彫 の 場 合 |
木彫の複数制作の場合普通 数十体 (数百体作った話も聞きます) カタログ販売や通販などで木彫を複数 制作販売する場合は、まず見本を作り、 同じ形を作る為、流れ作業的になり、 だんだんと形式化して来て、形の追求 がだんだんあまくなりがちです。見かけ は似ているけれど、元作品とは何かが違う、 ぼけた作品になって行き易いものです。 それぞれが1品物のようではありますが、 形のあまいな作品になってはだいなしです。 仕上げはきれいでも、内容的に同品質を 維持する事は難しいのです。ここが木彫 の難しい所です。 また外国製品の場合、輸入業者の方の頭 の痛い問題は、気候の差や湿度の差で 外国産の木が合わなかったり、充分に寝か した木でなかったりして、割れや歪みが 出る場合がある事です。 |
◆外国製(中国製など) 2万円から20万円くらい (ネットでよく見かける量産品 日本製を錯角する表記が多い) ◆日本の仏師の作品(個人向け) 20万円から2百万円くらい ◆寺院向け極上品(特注) 百万円から数千万円 |
樹 脂 の 場 合 |
樹脂作品の場合、一般には、材料の 安さ、成型、加工、修正の容易さから 比較的安価に出来る為、安価作品を作る 目的で作られる場合が多いのです。でも 安さを追求すれば、質のわるい作品にな ってしまします。 でも逆に可塑性を生かして形を追求すれば、 どこまでも手間をかける事が出来ます。 手間をかければ、鋳造品や木彫を遥かに 上回る手間をかける事も出来るのです。 |
◆量産品 数千円から数万円 ◆極上品(少量制作) 数万円から数百万円 |
やはりどの技法を用いても 数量が多いほど 希少価値としての価値が下がるだけでなく、品 質の低下は起こり易く、作者の意図がどこまで 実現できるかが問題です。 価格だけを比べれば、一見 高そうな作品で も、実は、決して高くない事が多いのです。 本当の日本製で、全て手仕事で、熟練の職人が 念入り仕上げの制作をすれば、職人の手間から 考えると、ほんとうは安いと言う事になるよう です。 量産品と少数制作品、外国製と日本製、手間の かけ具合などで、価格にも品質にも差が出るの は当然のことと言えそうです。 |
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